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やってみよう、が未来をつくる
 自分探求「Yes, And!」プロジェクト

2022年度 実施報告

約8カ月間のプログラムを経て、高校生たちは大きく成長しました。壁にぶつかったり戸惑ったりした時には、自ら考え、仲間と励ましあい、メンターに相談して乗り越えました。この経験が自信となり、今後の高校生活でも「Yes, And精神」をもって、いろいろなことに挑戦してくれるでしょう。

参加した高校生の声

「成長実感がある」

チャレンジ精神が身についたり、当たって砕けろ精神で物事にトライ出来るようになったりと色々自分の中での成長に気づくことが出来ました。(大阪府私立高校 2年 男子)

「世界が広がった」

私はこのプロジェクトで、人と関わることの楽しさ、社会には様々な職業があること、そして大きな夢を持っている高校生が全国にたくさんいることを知りました。(福島県立高校 1年 女子)

「仲間の大切さを知った」

1人だけでは絶対に出来なかった。チームの人たちの支えの大切さを知った。(千葉県私立高校 2年 男子)

「自分を大切にする」

もちろんどうにもならないことや人に合わせることもあると思うが、今回自分の意思を大切にすることを学んだ。(東京都私立高校 2年 女子)

「挑戦の大切さがわかった」

一歩勇気をもって踏み出すと世界が開ける、ということを知ることができた。(大阪府私立高校 1年 男子)

「自信がついた」

短い期間でこんなにたくさんの経験や挑戦をしてきたんだ!と自分に自信がつきました。(千葉県私立高校 1年 女子)

「学校以外の居場所を得た」

はじめは「この分野の人に話を聞きたいけど、周りから見て自分が将来いそうな分野とは違うし、キャラじゃないから」と否定してしまっていたが、学校ではないし思い切って自分の興味のある方向に考えようと思った。(東京都私立高校 2年 女子)

「自分の事を知ることができた」

自分の事についてよく考え、やりたいことや、自分の長所、克服するべき課題など、それぞれ見つけることができたので、次の挑戦に向かう大きなステップとなりました。(鹿児島県立高校 2年 女子)

「まずはやってみようと思えた」

とりあえずやりたいなと思ったものはやってみる!1歩踏み出してみないと後悔すると思います。(福島県私立高校 1年 女子)

高校生の意識変化

参加生徒に対し、プログラム前と後で、同じ設問の自己評価のアンケートを実施しました。
「とてもあてはまる」「やや当てはまる」「どちらともいえない」「やや当てはまらない」「全く当てはまらない」の5段階で回答。「とてもあてはまる+ややあてはまる」の回答の変化をまとめました。

自分のことを好ましく感じる
自分にはいろいろな素質があると思う
自分自身の気持ちや考えを積極的に表現できる
興味がある仕事で必要とされる知識や資格について調べる
困難に直面した時に自分なりに対処できると思う
自分の意見と異なる人に対して、自分の意見を言える
自分の目標のために努力している

高校の先生が感じる高校生の変化

「行動的になった」

おとなしめで控え目だったが、2学期になって発言が積極的になった。何か変わってほしいと思って参加を促したが、頑張ってくれて今の時点(11月)でも参加させて良かったなと思っている。(千葉県私立高校)

「前向きになった」

学校で人間関係が難しい時もあったが、Yes, And!の話を前向きに話してくれ、今では学校でも居場所ができて、よくやっている。(大阪府私立高校)

「コミュニケーション力が上がった」

前は、話ができなかったけれど、コミュニケーション能力が上がった。(千葉県私立高校)

「教師自身にも学びがあった」

他校の様子や生徒の様子を聞いて「こんなことができるんだ」というのが分かった。生徒は可能性を秘めていると体感。教員は手を差し伸べすぎちゃう、うまく導けるように。自分もYes, And!から学んでいきたい。(千葉県私立高校)

各STEP活動レポート

STEP1

「出会いを楽しもう!」


【プログラムスタート!】
8月7日・8日、"やってみよう、が未来をつくる 自分探求「Yes, And!」プロジェクト"のSTEP1が実施。参加高校生と大学生・社会人メンター総勢約90名がオンライン上に初めて集まりました。
7日のDay1では、ゲームを行ったり、社会人メンターの体験談「Yes, And!ストーリー」を聞いたり。プログラムを共に進める仲間たちのことを知ることから始まりました。社会人メンターの話を聞いた参加者からは、「自分も同じ悩みを持っているけど、自分を変えるためには積極的に行動をしようと思った」などの感想が出ました。


オンライン画面

【いよいよアポイント!】
その後は「会いたい人を10人考えるワーク」、「参加者同士でアポ取り練習」など、「会いたい人」に会うための準備を着々と進めました。そして、STEP1のハイライト「アポ取り大会」と称して、会いたい人に実際に電話をしてみる挑戦を行いました。
身振り手振りで「会いたい気持ち」伝えようとしたり、笑顔でお辞儀をしながら話したり、臆せず電話をする参加者たち。「アポ取り大会」を終えた参加者からは、「冷たく断られると思ったら、優しく対応してくれた」「アポイントは取れなかったけど、誠意を伝えれば理不尽な対応をする人はいないんだと思った」と、社会に対する見方が変化したような感想も聞かれました。

オンライン画面
STEP2

「会いたい人に会いにこう!」


STEP2は約3カ月間の自主活動のステップです。それぞれがアポイントを進めながら、チーム毎で2回のミーティングを行いました。社会人メンターにインタビュー練習をしたり、現状困っていることに対してお互いにアドバイスをしあう時間です。文化祭やテストなどで忙しいなか、どうやってアポイントや新聞づくりの時間捻出するかを考えたり、なかなかどれないアポイントに対してアポ取り会をしたりしました。
「みんなと交流して、仲を深めることができた」「自分1人ではなかなか解決できなかったことも、メンターさんやチームメンバーからのアドバイスを聞いて、解決することができた」「チームのみんなと会えて安心し、Yes, And!プロジェクトをもっとがんばろうとモチベーションになった」など、みんなで励まし合いながらプロジェクトを進めることができました。


STEP3

「自分発信の行動をしてみよう」


【イチオシ インタビューを発表】
11月13日(日)、"やってみよう、が未来をつくる 自分探求「Yes, And!」プロジェクト"のSTEP3を実施しました。STEP1以来、3カ月ぶりに全チームがZoomに集まりました。
午前中は「このインタビューをぜひ紹介したい!」という新聞を発表し、それぞれのがんばりを讃え合いました。チームメンバーの発表を聞いて「みんなも同じようにがんばっていると分かってうれしかった」「自分の知らない世界がたくさんあると知ることができた」などの感想が聞こえました。


オンライン画面

【そして、次のステップへ!】
午後は、これまでの振り返りからスタート。「まずは動いてみないと何も始まらないと感じた」「自分が知っていると思っていることも、案外違うこともあるから、しっかり知っていくことが大切」など、多くの気づきが出たところで、次の挑戦=「My Yes, And!」を決めました。「やりたいこと探しのために、10人の社会人にやりがいをインタビューする」「読書感想文を書いて作家さんに送る」など多様なMy Yes, And!が決まりました。成果については1月29日のSTEP4で発表の予定です。

オンライン画面
STEP4

「経験を伝えてみよう!」


【MY Yes, And!成果報告と半年間の振り返り】
1月29日(日)、この日はプロジェクトの最終日STEP4です。午前中は、STEP3で決めたMY Yes, And!(挑戦)の報告から始まりました。この2ヶ月間の、「ギターで一曲弾けるようになる」「韓国語で日記をつける」といった挑戦の苦労や成果を、時間いっぱいギリギリまでシェアし、自分の挑戦もチームの仲間の挑戦も称えあう様子が印象的でした。
その後は半年間の振り返りです。「アポイントの返事が返ってこなくて悲しい」「新聞を書く時間がなくて焦る」といった、気持ちが下がりそうな時も「チーム会でみんながんばっているのを知ってやる気が出た!」などのようにチームとの関わりの中で気持ちを立て直し、最後までがんばり抜いたことが伝わりました。そして、プログラムの中で大切だと感じたことをシェアし、「未来の自分」を宣言しました。「誰かと支えあう」「初めから諦めない」など、それぞれがこれからの生活に意識する大切なことを見つけました。

オンライン画面

【自分たちにとって『Yes, And!』とは…】
最後はチームで、半年間活動してきた「Yes, And!」を自分たちの言葉で表すと何か?を考えました。「滑走路ー未来への助走ー」「成長への第一歩」「自分への挑戦状」など、さまざまな言葉が出てきました。全ステップを終え、「今後も何か迷ったら、まずはやってみようと思う」「やらなければ何も変わらないし、学ぶこともできない」など、今後の人生にも「Yes, And!」を活かしていきたいとの感想が多く聞こえました。参加者のみなさんが自分らしい人生を選択し、何事にもチャレンジしていくことを心から願っています。

オンライン画面